こんにちわ、こう(@k0_kara)です!
今日は僕の仕事、臨床検査技師についてお話ししたいと思います。
少しでも臨床検査技師の認知度が広まればと思います。。
はじめに
みなさんは臨床検査技師という仕事をご存知でしょうか??
名前は聞いたことあるけど、実際何してるかは知らない・・・
という方は多いんじゃないでしょうか?
ちなみに一番よくいわれるのが
あ〜レントゲンの人だよね??
です(笑)
それは放射線技師なんですよね〜
そんな感じで一般的に知名度の低い臨床検査技師について、ネット検索で得られる内容よりも、少しだけわかりやすく伝えたいと思います。
*この記事は全く臨床検査技師について知らない人向けに、詳しくというよりは簡潔に色々噛み砕いて説明しています。医療従事者からしたら説明不足に感じるところも多いと思いますが、ご了承ください😢
臨床検査技師は何をしている??仕事内容や役割など
概要
まず、臨床検査技師とはなんなのか↓↓↓
http://jobgood.jp/11140
「臨床検査技師」は、衛生検査技師、心電図検査員、臨床検査超音波検査員など、医療現場で医師の指示に基づき、臨床検査をおこなう仕事です。臨床検査には2種類あり、患者の体から血液や尿、組織などから病気を調べる「検体検査」と、心電図や脳波計などの機械を使って検査する「生体検査」です。臨床検査は、医師による正しい診断と治療を行うために欠かせない重要な仕事となっています。
臨床検査技師の説明でネット上で公開されているのはこんな感じです!
上記でもありますが、臨床検査技師が行うのは臨床検査です。
臨床検査とは↓↓
医師が病気を診断し治療していくためには、患者様のからだの状態を知らなければならない。からだの状態を知るためには、それにまつわる様々なサインを確認していくことが大切。この様々なサインを確認するために診察がおこなわれ、それらを確かめるために臨床検査がおこなわれる。患者様のからだからでるサインは、様々な形であらわれる。尿や便、あるいは血液や採取された臓器の一部など。これらのサインを検査を通して把握し、病気の原因の追求を行うことが 臨床検査の重要な役割となる。臨床検査は病気の診断だけでなく、治療の方針を決める大きな手助けにもなる。治療経過の確認や重症度の判定、回復の度合いなどにも利用されている。
臨床検査技師は治療上必要不可欠である臨床検査をしている方々
と覚えてもらえたら嬉しいです!
臨床検査の内容、臨床検査技師の役割などについて書いていきます。
仕事内容
大きく分けて「検体検査」と「生体検査(生理機能検査)」に分かれます。
それぞれの検査について詳しく説明していきます。
*代表的な検査のみ説明しています。省いている検査もありますのでご了承ください。
「検体検査」
患者さんから採取したもの(=検体)を調べる検査で、検体には尿や喀痰、血液や便など様々なモノがあります。
検査の種類を、簡単な内容と対象者を踏まえて説明します!
血液や尿の中に含まれている多くの化学物質(糖質、タンパク、酵素、ビタミンなど)を調べ、健康状態や臓器が正常に機能しているかを検査します。
*原因がはっきりしない体調不良で受診した場合、ほぼ全員が対象となる検査です。
赤血球や白血球を調べる検査で、貧血や炎症の程度を調べます。
*原因がはっきりしない体調不良で受診した場合、ほぼ全員が対象となる検査です。
アレルギーや腫瘍マーカー( 癌の有無や進行度を把握する指標)など含め、体の免疫機能を調べる検査です。
*免疫状態に異常が疑われる方が対象です。
輸血のための血液型検査や、交差適合試験(輸血を伴う副作用を防止するために行う試験)を行う検査です。
*輸血が必要である可能性がある方や、出産前後の妊婦、新生児などが対象です。
尿や糞便などの体液を検査して、異常がないか調べます。
*原因がはっきりしない体調不良で受診した場合、ほぼ全員が対象となる検査です。
病気の要因となる微生物が検出されるかを検査し、その微生物にどの薬が効くか調べます。
*感染症が疑われる方が対象です。
身体の臓器やその組織の細胞の一部から、顕微鏡観察標本を作製し、癌細胞の有無や、癌の進行度を調べます。
*癌が疑われる方が対象です!
「生理機能検査」
患者さんを相手に行う検査です。
同様に説明していきます。
心臓が上手く機能しているかを調べる検査です。
*苦しい。。。と主張がある方などが対象です。
肺活量など、呼吸機能の状態を検査します。
*高齢者やタバコの吸いすぎの方などが対象です。
脳神経の働きを電気的信号を用いて調べ、脳の機能状態を検査します。
*脳に異常がある可能性が考えられる方が対象です。
体に超音波を当てることで、臓器の異常や胎児の状態を検査します。
*臓器に異常が疑われる方や、妊娠を疑う方などが対象です。
筋肉や神経に異常がないか調べます。
*なんか手に力が入りにくいなぁ。。。という方などが対象です。
役割
臨床検査技師は医療現場内では“コメディカルスタッフ”という括りに属します。
- 看護師
- 臨床検査技師
- 薬剤師
- 放射線技師
- 理学療法士
- 作業療法士
*医師は含まれません
コメディカルスタッフは “医師の指示の下に業務を行う医療従事者” という位置付けですので、医療に関心がない人からしたら、実際に何をしているのかはわからないでしょう。
私はもちろん臨床検査技師としてしか働いたことがないので、主観でしかありませんが、臨床検査技師という仕事を誰かに間接に説明するとしたら
・検査のスペシャリスト。
・医師に頼られる機会も多く、間接的に治療に貢献できる
と言います!笑
ちょっとカッコつけすぎな説明ですけどねww
ほかの職種のことを深くは理解していないので、異議は認めます(笑)
それでは実際に、臨床検査技師が医療現場でどのような役割を果たしているのか簡潔に説明したいと思います。
「インフルエンザの流行期に体調不良で救急外来を受診した場合」
を例とします。
まず病院に行きヘ診療部屋に呼ばれ、されることはなんですか?
鼻に綿棒を突っ込まれますよね?笑
これは基本医師が行っています!
(一応、臨床検査技師もする権利をもってますが、そうなったのが最近の話なので、実際検査技師がすることは少ないという現状です。)
そしてみなさんは結果を待ちますよね?
その鼻に突っ込んだ綿棒がどこに行って、どのように検査されているかなんて、気にしている方は少ないんじゃないでしょうか?
綿棒を運ぶのは看護師や准看護師です。
運ばれた検体の“検査の役割”を担っているのが臨床検査技師です!!
そして検査技師から返ってきた結果を患者さんに説明するのが医師です。
まとめるとこのような感じです!
・検体の採取→医師
・検体の輸送→看護師、准看護師
・検査の実施→臨床検査技師
・検査結果の報告→医師
余談ですが、僕は臨床検査技師なので、「検査の実施」のところを少し深掘りしてお話しします!
インフルエンザの検査は至ってシンプルで、医薬品メーカーから発売されているキットを用いて行います。
なんだ、簡単じゃん!誰でも出来るじゃん!
って思われるかもしれません(笑)
こうゆうこと言うと怒る検査技師さんもいるかもしれませんが、実際検査自体は誰でもできます!笑
これは事実です!!!!
ただ一つ覚えといてもらいたいのは
検査が “陽性” でも、臨床検査技師が医師に “陰性” と伝えたら結果は陰性になるんです!!
びっくりですよね。。。けどこれも事実です。
というのも、医師のほとんどが検査技師の返す結果を信用しています。
忙しい医師は一つ一つ自分で結果を確認している暇はないんですよね。
なので実際、結果の誤報告をしてしまったと言う話は聞いたことがありますが、そのようなミスをなくすよう我々は最善を尽くしています。
あまり知られていない、臨床検査技師の役割ですが、実は結構重要な役割を担っていると言うことを医療に全く関わっていない方々にも知ってもらえたら嬉しいです😌

まとめ
今回は、臨床検査技師のこと少しでも認知していただこうと、医療に関わりがない人向けに記事を書かせてもらいました。
いろいろと簡潔に書きましたので疑問に思う点もあるかと思いますので、質問があれば全力で答えさせていただきます。
臨床検査技師という仕事は、意外と幅広く知識が必要で、働き方も様々です。
こんな仕事もあるんだぁ~って思ってもらえたら嬉しいです。